映画「母性」原作のネタバレありで結末がどうなったのか、あらすじも気になりますよね。
映画「母性」が2022年11月23日に公開されます!
戸田恵梨香さん演じる母・ルミ子と、永野芽郁さん演じる娘・清佳の複雑な愛を描く、湊かなえさん渾身のミステリーです。
「母性」原作のネタバレありで結末がどうなったのか、あらすじについても調査しました!
映画「母性」原作あらすじは?
母性/湊かなえ #読了
— なつめ (@jinguji1301) September 10, 2022
読んでいてここまで不快な主人公は久々。自己愛と自己憐憫にまみれた内が詳細に描かれる。自分自身の”母性”への考え方によって感じ方が変わる作品。娘側も愛を求めて、無制限の許容と自己を差し出す精神も読んでいて辛いものがあった。歪な共依存は見ていてぞわぞわする。 pic.twitter.com/QBYc8vgAGI
ある日、県営住宅の中庭で女子高生が倒れているのが発見されました。
見つけたのは母親…それは自殺と断定されたのです。
そして母親が「愛能う(あいあたう)限り、大切に育ててきた娘が…」と嘆いていたことが報道されました。
その記事を読んだ女性教師は、”母性”というものについて考えるのです。
奇しくも彼女のお腹には子供がいました。
そして、一人の母親の手記と、その娘の回想が始まります。
母親=ルミ子(戸田恵梨香)は24歳の時に自分の母親が認めてくれた男・田所哲史(三浦誠己)と結婚しました。
そして夫の両親が用意してくれた一戸建てに住み、娘の清佳(後の永野芽郁)が生まれたのです。
数年後、ルミ子は自分の母親の手を借りて清佳を育てていましたが、ある台風の夜に家が火事になり、ルミ子の母は孫娘の清佳を庇って亡くなってしまいました。
失意の中で、彼女は清佳とともに夫の実家で暮らすようになりましたが、そこで義母にこき使われたり、ようやく授かった二人目の子供を流産したり、と辛い思いをしていたのです。
清佳が高校生になった頃、彼女は父親の哲史が不倫していたことに気づき、彼を責め立てました。
しかし、返ってきたのは意外な言葉でした。
家にいたくない、ルミ子と清佳の二人が一緒にいるのを見たくないから帰りたくないのだと…。
映画「母性」原作ネタバレ結末は?
#読了
— 紺一 (@uuuuuuuuuuutuu) September 9, 2022
湊かなえ著 『母性』
母と娘。双方で受け止め方がまるで違う。そして浮かび上がる本当の事実。
考えさせられる内容だけど正しい答えは出ないんだろうなぁと更に考えた。
…映画公開前に読みたかったので。 pic.twitter.com/5uboAzsSHZ
哲史は「娘は母に好かれようと必死だけど、母は娘を避けている」と言います。
そして清佳は、祖母(ルミ子の母)があの火事の夜に、ルミ子に清佳を託すために自ら命を絶ったのだと知りました。
帰宅した清佳はそのことをルミ子に伝えましたが、差し伸べられたルミ子の手は清佳の喉にかかり、清佳は「首を絞められそうになった」と感じて、咄嗟に母を突き飛ばして逃げたのです。
清佳は、母に罪を背負わせたくないと考え、庭の枝垂れ桜の木で首を吊ろうとしました。
結果的に、その枝が折れて未遂に終わり、彼女は命をとりとめました。
___冒頭の女性教師は、成長した清佳だったのです。
彼女は高校時代の彼氏と交際を続けて結婚し、子供を授かりました。
そんな時に、女子高生の飛び降り自殺が起こったのです。その母親が口にした言葉…「愛能う限り(あいあたうかぎり)」は、ルミ子がかつてよく言っていた言葉でした。
ルミ子にとっては、娘の清佳ではなく…目の前で亡くなってしまった母親こそがすべてであり、愛したい、愛されたいと願う対象だったのです。
清佳は自身は…いずれ生まれてくるだろうわが子には、全てを捧げたい、そして自分がルミ子に望んでいたことをしてやりたい、と思っています。
それが、清香自身の母性だと思うからです。
そして彼女は「愛能う限り」という言葉を決して口にすることはないのです。
映画「母性」原作ネタバレ結末は?あらすじをわかりやすく解説!まとめ
・ルミ子(戸田恵梨香)は24歳で結婚し、娘の清佳(永野芽郁)を授かりました。
・清佳が幼い頃、ルミ子の母は清佳を庇って亡くなります。
・ルミ子にとって、愛したい、愛されたいと願う対象は娘の清佳ではなく、その清佳を庇って亡くなった実母の方でした。
・冒頭で亡くなった女子高生は清佳ではありません。
・自殺未遂を経て、大人になった清佳は高校教師になり、結婚して子供を授かりました。
ずっと「愛されたい娘」のままだったルミ子と、そんな彼女に「愛してほしい」と願い続けてきた娘の清佳。
結果的に、抱きしめようとルミ子が差し出した両手を、清佳は「首を絞められそうになった」と感じるほどに、両者は誤解を重ねてすれ違っていったのです。
「”愛”を求めようとするのが”娘”であり、自分が 求めたものを”我が子に捧げたいと思う気持ち”が“母性”なのだ」というのが、清佳が導き出した答でした。
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