『ラーゲリより愛をこめて』原作のネタバレありで最終回結末がどうなったのか、あらすじも気になりますよね。
『ラーゲリより愛をこめて』が2022年12月9日に公開されます。
主演の二宮和也さんが演じる日本兵が終戦後にソ連のラーゲリ(収容所)に抑留され、生き延びるために静かに戦う姿を描いた”愛の物語”です。
『ラーゲリより愛をこめて』原作のネタバレありで結末がどうなったのか、あらすじについても調査しました!
ラーゲリより愛をこめて原作あらすじは?
PASSAGEの「しじち文庫」から、辺見じゅん著『収容所からきた遺書』(文春文庫)が旅立ちました。お買い上げくださった方に心から感謝いたします。
— しじち (@shi_ji_ti) July 23, 2022
この本はつれあいの父・山本幡男のことを書いてくださっています。#PASSAGE #収容所から来た遺書 #辺見じゅん #山本幡男 #ラーゲリより愛を込めて pic.twitter.com/Me3VvXAuWv
本作は辺見じゅんさんが1989年に出版したドキュメンタリー「収容所から来た遺書」の映画化作品です。
山本幡男(二宮和也)は東京外語学校でロシア語を学び、昭和11年に満洲に渡りました。
満洲鉄道で調査部に入り、そのロシア語を活かした仕事をしていたのです。
家族は、妻のモジミ(北川景子)と4人の子供たち。
本土が戦中でも比較的穏やかに暮らしていましたが、転機は昭和19年、召集によって二等兵として入営したところから始まります。
彼はそのロシア語を高く評価されたことからハルビン特務機関に配属されていたのですが、その後終戦。
ソ連に抑留されて収容所(ラーゲリ)に送り込まれました。
そして彼は、そのロシア語の堪能さと満鉄調査部時代の経歴からスパイの嫌疑をかけられてしまい、一兵卒としては重すぎる重労働25年という刑に処されたのです。
日本とは比べ物にならい、冬は零下何十℃という過酷な環境下で、粗末な衣食住に耐えながらのそれは、想像を絶するものであり、同輩の日本人たちはバタバタと死んでいきました。
日本に帰ることを諦める者も少なくない中で彼は言ったのです。
「生きる希望を捨ててはいけません。帰国の日は、必ずやってきます」
山本は、日本語や日本の文化を忘れないように、と周囲の俘虜たちに勉強会を呼びかけ、励ますようになっていったのです。
ラーゲリより愛をこめて原作ネタバレ結末は?
収容所からきた遺書(ラーゲリより愛をこめて)/辺見 じゅん #読了
— むかいり (@umi_ten) August 28, 2022
シベリアの収容所で長い年月を送らねばならなかった日本人捕虜たちの実話。
絶望を希望に変える力強い生き様に心打たれた。
文学、娯楽、愛というものが人間にとってどんなに大切なものかと言うこともしみじみと感じた感動作でした。 pic.twitter.com/DfyoC5tWIT
数年にわたって、山本はソ連国内の監獄や収容所をたらいまわしにされていました。
戦犯扱いとなった山本は、他の俘虜たちが帰国を許されるようになっても抑留され続けていたのです。
そんな中で、彼は日本語を忘れないようにと俳句や和歌を周囲に広め、その文化的な支柱として俘虜たちを励まし続けていました。
しかしとうとう、長年の過酷な収容所生活によって体を壊し、亡くなったのです。
彼は、その死を悟って家族に遺書を残し、それを仲間たちに託しました。
ただ、この時代、俘虜たちは帰国する時に一切、文書を持ち出すことを許されません。
もし見つかったら、スパイとして疑われ、帰国を差し止められ、さらなる重労働を課されるという危険があったのです。
そこで、仲間たちは懸命にその遺書を暗記しました。
重労働や過酷な環境で自分の命が危険に曝される中でも、仲間たちはその”遺書”を持ち帰るために必死で生き延びました。
そして山本の死後、昭和30年を過ぎたころ、彼らはようやく帰国を許されたのです。
山本の妻モジミは戦後、一人で子供たちを育てて懸命に生きていました。
そこに、夫からの遺書が届いたのです。
それは、帰国した山本の仲間たちが記憶をもとに代筆したものでした。
そこで彼女はその遺書が手元に届くまでの経緯も知ったのです。
ラーゲリより愛をこめて原作ネタバレ結末は?あらすじをわかりやすく解説!まとめ
・山本幡男(二宮和也)はロシア語が堪能で満洲鉄道で働いていました
・戦況が悪化する中で召集され、終戦と同時にソ連の収容所(ラーゲリ)に送られました
・仲間を励ましながらも、山本自身も過酷な環境下で体を壊し病没
・山本が残した遺書を持ち帰るために、仲間たちはそれを暗記しました
・昭和30年を過ぎたころ、山本の遺書は仲間たちによって妻モジミ(北川景子)らのもとに届けられたのです
「運命に翻弄され 再会を願い続けた2人___11年に及ぶ ”愛の実話”」とされる本作は、瀬々敬久監督によって製作され、公開を待つばかり。
過去に「硫黄島からの手紙(2006年)」でも壮絶な環境下で戦う日本兵を演じた二宮さんが、今度は年齢を重ね、そして父親として生きて帰るために奮闘する山本を演じます。
結末は、事実だからこそ重たく心に残りますが、山本が何を思い、そして家族に何を残したかをぜひ見ていただきたい、そんな映画です。
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